「アライクリニック版　知ってて得する豆知識」Ｎo.７

皮膚掻痒症（ひふそうようしょう）について

 

１．皮膚掻痒症とは

皮膚の水分と脂肪のバランスが崩れて皮膚が刺激に敏感になり、その結果、痒みを起こすことをいいます。

 

２．原因

・あんかや電気毛布、こたつなどにより皮膚の水分が奪われてしまうため。

・お風呂で体を洗いすぎてしまい、皮膚の保護膜を壊してしまうため。

 

３．特徴

１）女性よりも男性に多く、特に５０歳以上の人に多い。

２）季節に左右されやすく、１０～３月頃が発症のピ一ク。

３）腰や背中、わき腹、太もも、ふくらはぎの外側に痒みを感じることが多い。

４）若い人にも起こることがある。

 

４．日常生活での注意点

①　体は刺激の少ない石鹸で汚れを落とす程度にやさしく洗う。

②　体を強く洗ったり、アカスリ等の使用、痒みがある時の石鹸の使用はやめる。

③　保湿効果のある入浴剤を使うと良い。

④　入浴後、皮膚がしっとりしているうちに保湿剤やオイルをつける。

⑤　下着は化繊のものを避け、通気性の良いものを着用するようにする。

⑥　電気毛布やこたつは高温で使用しないようににし、睡眠時は電源を切る。

⑦　十分な休息と睡眠をとる。

⑧　ストレスをためないように心掛ける。

⑨　バランスのとれた食事を心掛ける。

⑩　香辛料やアルコ一ル、濃い味のものは痒みを起こす原因となるので控えめに。

 

2000.12